環境への配慮、アップサイクル、社会貢献——
こうしたキーワードは、今やライフスタイルの中でも欠かせない考え方となりつつあります。
その中で、日常の「持ち物」を通して、行動を変えるきっかけを生み出しているプロダクトがあります。
それが、Mafiabags・Sustainable Surf・Yves Béhar(イヴ・ベアール)の3者によって生み出された、**「DEEP BLUE BAG」**です。
アップサイクル素材を最大限に活かしたバックパック
DEEP BLUE BAGは、一見するとシンプルなバックパックです。
しかし、その素材、設計、製造のすべてに「環境負荷を最小限にする」という思想が貫かれています。
使用されているのは、以下のようなアップサイクル素材:
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使用済みのヨットやカイトサーフィンのセイル
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廃棄予定だったウェットスーツ素材
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ヨセミテ国立公園などで回収されたクライミングロープ
それぞれ、海や山などで使い尽くされた素材たち。
それらを**「ただの廃材」にせず、再び使える道具として蘇らせる**というのが、このバッグの最大の特徴です。
さらに、アップサイクル素材を使用するため、どのバッグも一点もの。同じカラー、模様の組み合わせは二つと存在しません。
デザインはYves Béhar(イヴ・ベアール)氏が担当
DEEP BLUE BAGのデザインを手がけたのは、世界的なプロダクトデザイナーのYves Béhar(イヴ・ベアール)氏。
彼は、サンフランシスコを拠点とするデザイン会社「Fuseproject」の創設者であり、社会性のあるプロダクト開発において非常に高い評価を受けている人物です。
代表作には:
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OLPC(途上国向けの100ドルノートPC)
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August Smart Lock(スマートホーム機器)
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Herman Millerのオフィスチェア「Sayl」
など、テクノロジーとデザインを融合させた革新的な製品群があります。
Yves Béhar氏は、DEEP BLUE BAGの開発において、次のようなテーマを掲げました:
「このバッグは、都市生活とアウトドアの境界をつなぐもの。機能性と持続可能性の両立を目指した。」
その言葉通り、バッグの内部にはラップトップ用スリーブ、シークレットポケット、防水ウェットポケットなど、街でもアウトドアでも使いやすい構造が詰め込まれています。
売上は海洋保全活動に活用される
DEEP BLUE BAGは、単に環境配慮型のプロダクトであるだけでなく、実際に自然環境を守る活動に貢献するバッグです。
このバッグの売上の一部は、非営利団体Sustainable Surfが運営する「Waste to Waves」プログラムに寄付されます。
このプログラムでは、廃棄プラスチックや発泡スチロールなどを回収し、再資源化する仕組みがつくられています。
つまり、DEEP BLUE BAGを購入すること自体が、海洋ゴミの削減につながるアクションとなるのです。
なぜこのバッグが注目されるのか?
環境に配慮した製品は、今や珍しくありません。
しかし、DEEP BLUE BAGが他のサステナブル製品と一線を画すのは、以下の点です:
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世界的デザイナーによる高い実用性と美しさの両立
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都市と自然の両方で使える汎用性の高さ
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アップサイクル素材を中心に据えた本格的な製造プロセス
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そして何より、購入がそのまま社会貢献につながる設計
さらに、バッグそのものに企業ロゴを強調せず、個人のスタイルに馴染むよう配慮されているため、「さりげなくいい選択をしている」ことを伝えたい層にも支持されています。
Mafiabagsとの一貫した価値観
Mafiabagsは創業以来、アップサイクルを軸にバッグを製作してきました。
カイトサーフィンやセイルボートの帆、ウェットスーツなどを素材とし、
1点ずつ素材を選別、洗浄、裁断し、職人の手で丁寧に仕上げています。
このDEEP BLUE BAGも、同様の工程を経て生まれた製品。
Mafiabagsの「素材の背景に価値を置く」という姿勢は、今回のプロジェクトでも一貫しています。
まとめ|選ぶという行為に意味を込める
DEEP BLUE BAGは、サステナブルという言葉が一人歩きしがちな現代において、「選ぶことそのものに意味がある」と伝えてくれるプロダクトです。
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高性能で、長く使える
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一点ものとしての特別感がある
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社会や環境にポジティブな影響を与える
そうした価値を持つバッグが、日常の中にあることで、
自然との関わり方や、モノへの向き合い方を見直すきっかけになります。
日々の選択が未来を変えるとしたら、
まずは「持ち歩くもの」から、その一歩を始めてみてはいかがでしょうか?