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パタゴニアとの関係が始まったのは、フレッチャー・シュイナードが自分の使い古したカイトセイルを寄付してくれたことがきっかけでした。私たちはそれをバッグへと生まれ変わらせ、その出来栄えを見たフレッチャーがパタゴニアの仲間たちに紹介してくれたのです。そこからは、着古したパタゴニアのジャケットやクライミングロープなど、さまざまなギアが次々と手渡され、私たちは新しい素材との実験を重ねていきました。

最初にリサイクルロープを調達したのは、ヨセミテ・クライミング協会が主催する「Yosemite Facelift」というイベントでした。この経験が、ロープをデザイン素材として取り入れるきっかけとなり、今でも私たちのコレクションの一部として息づいています。

フレッチャーとの出会いから始まった物語は、やがてパタゴニア・ジャパンとの継続的なコラボレーションへと広がりました。数枚のセイルからスタートした関係は、いまや「素材が持つ歴史を尊重する姿勢」と「価値を共有する思い」に根ざした長期的なパートナーシップへと成長しています。